最近耳にする「適応障害」とは
女優の深田恭子さんが、適応障害という病名を世間に伝え、休養に入られると報道されてからそろそろ一ヶ月が経とうとしています。書店の雑誌コーナーには深田さんが表紙を飾る女性誌が並べられていて、変わらず魅力的でまるで報道がうそのようです。
適応障害を報告される有名人は多く、昨今、この病名は世間にかなり浸透し、正しく理解されてきているのかなと感じます。
生活の中で生じるストレスにうまく対処ができず、その結果、不安や抑うつなどの症状、行動の変化が出現した状態が、適応障害です。私たちが生活するにあたり、ストレスは切っても切れないもので、就職や入学、転校、住む場所や対人関係の変化、昇進などの外因的な理由で、これに罹ることがあります。以前は稀有なものとしてメディアで取り上げられていた印象ですが、発症の理由からすると、だれにでも起こりうることと言えそうです。
もしかしたら、大きな変化の結果、落ち込みや家を出られないなどの状態に陥り、病院には行かなかったけれど、職場環境を変えてみたらその状態から脱した、という体験をされた方も、実は多いかもしれないですね。例えは極端ですが、普段着で極寒の地や野生動物だらけの森にいては、身を守れなくて当然。厚着したり武器をもったりしてもその環境に適応できず、危機を感じるのなら、そこから逃れることが、身を守るための一番の方法だと思います。
つい、その場に合わせなければ、馴染まなければと考えがちな日本人にとって、有名人の方々の表明と休養報告は、逃げることも一つの手と伝えてくれているようでほっとします。
生活や環境の変化は、障害にいたる外因的な理由ですが、もともとの考え方や性格(内因的な理由)から適応障害に罹ることもあります。そのような場合には、心理療法(カウンセリング)でよい効果が得られることも多く、悩んでいる方には一度相談されることをおすすめしたいです。
この記事では適応障害に関する書籍を出すべきでしょうけれど、今回は深田恭子さんの代表作を。
主演女優賞を受賞した「下妻物語」(2004)では、ロリータファッションを完璧に着こなしていて、当時原宿界隈が沸いていたのが記憶に残っています。