ふとした気づき ~人は『自分がされたことを繰り返すものである』~

人は『自分がされたことを繰り返すものである』

先日、ふと気づいたことがありました。それは、(もちろん、例外もあると思いますが)『多くの場合、人は自分がされたことを、誰か(あるいは何か)に、したくなるものである』ということです。

例えばですが、恋人や家族とケンカした時。イライラしたり、悲しかったり、腹が立ったり…。そういう時に、された相手に仕返しをしたくなったり、あるいは誰か別の人に、何か怒りや不安をぶつけたくなったり…。そんなことはありませんでしょうか?

あるいは、職場で上司やお客さんに怒られたり、同僚や先輩に理不尽なことを言われて、家に帰ってから家族に、苛立ちをぶつけてしまったり…。逆に家族に苛立ちを向けられた日には、職場で物に当たってしまったり、お掃除や備品の扱いが乱暴になってしまったり…。運転が乱暴になる、と言う方もいらっしゃるかも知れませんね。

人は、他の人(や偶然かもしれませんが、周囲の環境)から何か酷いことをされると、それを『誰か』や『何か』にしたくなってしまう、そういう生き物なのだと思います。

良いスパイラルが続くことも

もちろん、反対に、『良いことがあったから、それを他の方にもお裾分けしたい』ということもあるでしょう。臨時収入があれば、家族や恋人に何かプレゼントを買ってあげたり、職場でほめられたら、ちょっと美味しい物やいつもより高い物を買って帰ったり…。『自分にご褒美』という方も多いのではないでしょうか。ちょっとしたお土産や差し入れをもらっただけでも、それを他の人にも分けてあげたい、という気持ちになるかもしれません。

ただ単に、挨拶をしてもらっただけ、最近の様子を聞いてもらったり、労いの言葉をかけてもらっただけ、ということでも、気持ちが明るくなったり、その日1日は、何かできそうな気分で過ごせたり、他の人にも親切にしたくなるかもしれません。

悪いことは悪いことにつながり、良いことは良いことにつながる、そういう『循環』や『スパイラル』と呼ばれるものがあるようです。もちろん、世の中は良いことばかりとはいきませんし、一度『ネガティブ』な輪の中に入ってしまうと、なかなか『ポジティブ』な輪に戻すのは難しいことだと思います。それでも、1つ1つの輪は必ずどこかで閉じたり、終わったりするものです。1つでも長く、『良いサイクル』が続きますように、また『悪いサイクル』は1つでも早く断ち切れますように、心から願っています(山田)。