台風19号による被害を受けられた皆様に心よりお見舞い申し上げます。

 台風19号による被害を受けられた皆様に心よりお見舞い申し上げます。

今回の台風は、記録的な大雨を降らせ、各地に甚大な被害をもたらしました。

被害に遭われた方々へは、謹んでお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。

当相談室の位置するところからすぐ東に多摩川が流れています。新宿方面から小田急線に乗ると、多摩川の鉄橋を渡る車窓から広い河川敷と悠々としたその流れ、そして晴れた日には丹沢の山並みと富士山が見えます。春には桜並木がその河岸をなぞります。夏には花火が川面に映ります。今回の台風では、この多摩川が氾濫し、川崎市内でも多くの浸水被害がありました。私達の生活風景の一部が、そして日常生活が一夜にして激変してしまう体験です。

科学と技術の進歩により多くの情報と予測が手に入り、様々な予防策も講じられています。それでも尚、自然は私達の想定を超えて大きな力を振りかざしてきます。秋の祝日のなか、テレビやインターネットを通して映し出される被害状況を一日中目にしながら、その力に圧倒される思いです。しかし同時にふと思うのです、我々人間も自然の一部であるということを。圧倒さつつも、それは敵対する関係でもなく、コントロールするされるの関係でもなく、支配被支配の関係でもない。自然は私達を圧倒するが、支配はしない、そして私達も自然を支配してはいけない。恐らく日々自然との関わりのなかで生活されている方にとってはあまりにも当たり前のことかもしれません。けれど周囲にマンションが建ち並び、その間を流れる多摩川を眺めていた私にとっては、それを改めて感じさせられる機会となりました。

 改めて、被害に遭われているただ中の方々が、一日も早く回復されることを、心よりお祈り申し上げます。