年越しそば

今年も押し迫ってきました。クリスマスを過ぎると、お店のショーウインドウなどは一気にお正月モードになりますね。スーパーに買い物に行くと、鏡餅やかまぼこ、伊達巻きなど、おせち料理の材料もいろいろ並んでいます。もういくつ寝るとお正月、なんていうおきまりの歌も聞こえています。

大掃除をしたり、お正月飾りを用意したり、新年を迎える準備に力を入れている方も多いのでしょうね。旅行や忘年会を楽しんでいる方、こたつにみかんで、お家でゆっくりまったりと過ごしている方もいるかもしれませんね。

今年のしめくくりは、大晦日。大晦日には、除夜の鐘や歌番組など恒例のものがありますが、食べ物では年越しそばですね。大晦日の夜にそばを食べるという習慣は江戸時代からあるそうで、由来にはいくつかの説が伝えられています。

そばは細く長くのびるので、寿命を延ばし、家運を伸ばしたいという願いをこめたという説、そばは切れやすいので、一年の苦労や厄災などを断ち切るという説、金箔を使う細工師は練ったそば粉を使って飛び散った金粉を集めたので、そばはお金を集めるという縁起物で食ベるようになったという説など、です。

いろいろな説があるのですね。ざるそば、天ぷらそばなど食べ方もいろいろ、温かい鴨南蛮なんていうのも冬ならではという感じがしますね。

そばというと、いかにも日本的な感じがしますが、日本以外でもそばを食べている地域もあるんです。

ガレットという、クレープのような薄い生地に卵やチーズなどを乗せて焼く料理があります。日本のような麺料理ではありませんが、そば粉を使ったガレットもあって、フランス・ブルターニュ地方の郷土料理なんだそうです。ロシアにはカーシャという伝統的な家庭料理があって、これはそばの実をお粥のようにしたものだそうです。そばといってもいろいろな食べ方があるのですね。

毎年の年越しそば、今年はちょっと趣向を変えてみたいな、なんていう方は、年越しそばガレットなんていうのもおもしろいかもしれませんね。