感染症との長いたたかい〜被災者としてのわたし達〜

 新年間もなく、1月7日に2回目の緊急事態宣言が発出され、落ち着かぬ年明けです。わたしたちの感染症とのたたかいも長期となり、様々な影響が顕在的、潜在的に起きています。COVIT-19は、「特殊災害」に分類されています。特殊災害とは、化学、生物、放射線物質、核、高性能爆発物に起因する緊急事態を総称するものです。地震や台風などの自然災害と違って、目に見えない不確定な要素が多いために、不安や恐怖が強まりやすく、はるかに多くの社会的混乱を及ぼしうることが示唆されています。個々の置かれている立場や環境によってそのリスクや不安、生活の変化の度合いは様々です。ご相談内容の中でも、お話しを続けるうちに思わぬところで現在の状況からの影響を受けていた、ということが見えてくることも少なくありません。私たちはもはや1年近く「被災者」であり続けているのです。しかし「被災者」である自覚をもちにくいことが今回の特徴であり、自覚のないままに被災のストレスを被っていることも起こりやすいです。疲労感、イライラ、意欲低下、憂鬱など、ご自身をチェックしてみて下さい。現在の閉塞感や無力感、喪失感がこれまでの自分自身の体験と重なり、より強い感情として改めて蘇ってくるということもしばしば起きることです。不安な時こそ、つながること、一人にならないことがとても大切です。私たちがお力になれることがあるかもしれません。

 また、以下は厚労省の相談関連のホームページ「こころの耳」に掲載されている相談内容別の相談窓口が紹介されているページです。ご参考までに。
https://kokoro.mhlw.go.jp/